地域の子育てを面で支えたい!
気仙沼市 × 気仙沼子育てコレクティブインパクトプラットフォーム「コソダテノミカタ」
子育て関係者が“子育て施設ツアー”? 狙いは連携サポート
気仙沼市内の官民が一体となって子育て支援の輪を広げようと、異なる職種の子育て関係者が互いの取り組みを知る「行政連携ツアー」が始まっています。民間が行政側、行政が民間側の子育て支援施設を見学するもので、主催するコソダテノミカタは、「立場は違えど『子育てする親を支えたい』という思いは一緒。連携を細やかにしていくことで、地域全体で子育てを後押ししたい」と意気込んでいます。
異なる強み知る、10施設を巡るツアーに
2022年2月から本格的に始動。ツアーでは、民間運営の子育て関係者が市内児童館4館と子育て支援センター2館を、児童館や市の職員らが子ども食堂などを運営する「家カフェHATA」、女性の健康相談なども行う「にじのわ助産院」など4施設を回ります。施設を回る中で、事業への思いを知るだけでなく、専門職の強みや役割を理解することが狙いです。
(写真1)「家カフェHATA」スタッフから施設の説明を受ける児童館職員ら
「地域の子育てを面で支えたい」 初回から好評
このツアーを始めたのには、理由がありました。
「児童館の先生と話していた時にふと、子育てに関する仕事をしている私たちが児童館のことを知らないということに気が付きました。行ったことがない児童館もあります。逆も然りで、親が困っていた時に、支援をする側にいる私たちが他の施設を案内できないのは良くないなと思いました」。そう話すのは、コソダテノミカタ事務局の志田ももこさん。
「例えば、児童館に来たお母さんが子どもの預け先に困っていた時には、児童館職員が『一時預かり専門託児所Omusubi』をスムーズに紹介できるのが理想。互いの活動をまず知って、緩くつながり、地域の子育てを面で支えていけたらと思っています」
関係者を通じて呼びかけたツアーは初回から好評で、これまでに6回実施。のべ41人が参加しました。
(写真2)行政職員が民間託児所の様子を見学
ツアー後、広がる支援の輪 関係構築のきっかけに
その甲斐あり、ツアー後には支援者間のつながりが生まれ始めています。ある児童館イベントでは、民間職員が手伝う動きがあったそう。
志田さんは、地域で子育てを支援できた良い例だと話します。
「一度会話したことがあると困った時に相談するハードルが下がり、施設同士が連携しやすくなる。ツアーが施設同士の信頼関係を深める一助になれば」
気仙沼市 × 気仙沼子育てコレクティブインパクトプラットフォーム「コソダテノミカタ」
行政連携ツアー
==気仙沼子育てコレクティブインパクトプラットフォーム「コソダテノミカタ」==
Mail:kosodate.no.mikata@gmail.com(担当:志田)
Facebook:https://www.facebook.com/kosodate.no.mikata.kesennuma
- 取材日
- 2022/08/08