地域に愛される赤岩児童館 夏のヒマワリ畑が人気
気仙沼市
「自由で開放的」な子ども 野菜作りも盛ん
気仙沼市立赤岩児童館の隣にある畑には、夏になると、約400本のヒマワリが咲き誇ります。同館に通う子ども、地域の人たちが2020年から一緒になって育てているもので、市内の見どころになりつつあります。子どもはきょうも、地域に温かく見守られ、元気に走り回ります。
「バスケがしたい!」という子どもの希望を採り入れた大部屋には、職員手作りのバスケットボールゴールが。夏には、子どもや職員が一緒になって、水鉄砲、水風船で水をかけあうのが恒例です。また、庭や地域の人からの借地では、春夏秋冬を通して、トマトやサツマイモなどの野菜を育てています。
「みんな自由で開放的。『体を使って遊びたい』という子が多いです」。そう話すのは、小山喜美恵副館長。主に利用するのは乳幼児から小学生、時折、中高生だといい、自由に体を動かせるこの環境を求めて、地区外の子も訪れるんだそう。
「地域の方々に見守られている」みんなでつくるヒマワリ畑
2020年から始まったヒマワリ畑は、職員が提案。地域の人から借りた畑に、子どもたちが種を植えたり、水を与えたりしています。そのほか、日常的に地域の人が管理してくれています。
それもそのはず、職員の小松未来さんによると、同館は「地域住民が建てた児童館」だそう。
「『地域の方々に見守られている』という感覚。みなさんに手伝ってもらって、焼き芋をしたり、ピザを作ったり…。私たち職員だけではできないこともあるので、本当にありがたい」
イベント盛り沢山 巨大ひな壇、クリスマスツリーも
新型コロナの影響で“夏祭りの代わり”として2021年から始まった「あかいわフェス」は、同館の一大行事。今年10月に行われたフェスでは、お宝を探す迷路ゲーム、母親クラブの手芸サークルによるワークショップ、くじ引き大会が行われるなど盛り沢山で、多くの親子でにぎわいました。
そのほか、ひな祭りには7段あるひな壇、クリスマスには東日本大震災の支援の一環で贈られたという、天井ほどの高さがあるというツリーが飾られ、館内は1年を通してにぎわっています。
気仙沼市
赤岩児童館
住所:〒988-0571 気仙沼市赤岩老松117
営業日:月〜土曜日
TEL:0226-22-6879
- 取材日
- 2022/09/15