ミカタのアクション

30

親子の遊び場・居場所とイベント

子どもたちに「たのしかったね」を、お母さんたちにホッとする瞬間を

気仙沼児童センター

気仙沼児童センターは、市内中心部の高台にある、乳幼児と保護者から18歳までの子どもたちが、遊び・学べる居場所です。また、子育て支援センターとファミリーサポートセンターとしての機能ももっています。

2018年に建て直され、デザイン面の工夫から東北建築賞作品賞やキッズデザイン賞を受賞した建物には、図書館とカフェも併設され、さまざまな過ごし方のできる空間です。

いつでもはじめてでも居心地のいい場所

とにかく「たのしかったね」と言って帰ってほしい。子どもたちはやりたいことができて、お母さんたちにはホッとする瞬間がある。そんな居場所でありたい。

気仙沼児童センターの保育士の先生たちは、口を揃えてそんな風に話してくれました。

来館するとまず迎えてくれるのは、壁面を飾る子どもたちの作品。季節のモチーフの工作キットが用意されていて、子どもたちは自由にそれをつくることができます。

児童センターならではの特徴は、まずほかの児童館が休みになる日曜日(第1・3・5)も開いていること。それから、市外・県外からの親子や、里帰り出産の親子の来館もあり、はじめての方も来やすいこと。また気仙沼小学校の生徒が帰宅せずに遊びに来ることができる“ランドセル来館”ができること。

乳幼児親子向けには、「子育て支援センター」(おやこのへや)が設けられています。はいはいする赤ちゃんが寒くないように床暖房完備。赤ちゃんと幼児のスペースがゆるやかに分かれているため、お互いの遊びが中断されることなく守られています。

センターの先生は、親子の様子をそっと見守っていて、話を聞いてくれたり、一緒に成長を喜んでくれたり。

毎月一回、みやぎ心のケアセンターの先生に自身の身体や心の不調について悩みを相談できる「ココロほっと相談」や、市民健康管理センター「すこやか」と共催して子どもの健康診査や発達相談を行う「出張子育て相談」も設けられています。

子どもも大人もたのしめるイベントがたくさん

月に1回ずつ、0歳向けの「ぴよぴよあそびの日」、1歳以上の未就学児向けの「とことこあそびの日」、小学生向けの「児童あそびの日」が、さまざまな企画で開かれていています。また図書館との共催行事もあり、おはなし会や工作教室などが開かれています。

ぴよぴよあそびの日では、親子のふれあい遊びやシアター、季節の製作などをしていて、とことこあそびの日では、その月のお誕生会と季節の遊びなどをしています。どちらのイベントも親子でたのしんだり、他の親子さんたちと交流をして繋がりをもつことができます。

子育ては大変です。初めてのお子さんだと、なおさら悩んだり一人で抱え込んでしまうことも。そんな時はここに来て、同じような悩みをもつ人とお話ししたり、先生に悩みを相談することで、肩の荷が少しでも下りて、子育てに前向きになれればと思います。

 

母親クラブ『フレッシュトトロの会』や、人形劇の『おはなしサークルたんたん』などのサークル活動も盛んです。児童センターのサークルは、やはりいろんなところからお母さんたちが集まるのが特徴。

お母さんたちがやりたいことを話し合い、児童センターの先生たちが実現をサポートしてくれます。ふれあい遊びやシアターを親子でたのしんだり、お母さんの得意分野を活かして講師になってもらって、手作りをたのしんだりしています。先輩世代の母親クラブのみなさんが子どもたちの見守りに入ってくれて、世代間交流の場にもなっています。

小学生以上の児童向けのイベントでは、子どもたちからリクエストのあるスライムづくりや樹脂粘土の工作に、アイシングクッキーづくり、いろいろな国の打楽器に触れる体験、パラスポーツのボッチャなどで盛り上がりました。

『芸術飛行船』という取り組みの中で、仙台シアターラボが来てくれたこともありました。このように外部から講師を呼んで、ジャグリングや忍者遊びをたのしんだこともあります。

最近では、コロナ禍を挟んで数年ぶりに、「児童センター祭り」が開催され、申し込んだ定員いっぱいの子どもたちがたのしみました。

これらのイベントは人気で、現在定員制となっているので、お知らせが出たらすぐ電話で申し込みをしてくださいね。

いつでもここへおいで みんな待ってるよ

児童センターと児童館の違いは、運動ができる設備にも重点を置いていること。ボルダリングができることなどが設計時から組み込まれていました。
屋外には、小さい子が遊べる砂場や遊具とともにウッドデッキがあり、大縄跳びやバドミントン、フリスビーをたのしむことができます。

いろいろな学校の子が遊びに来るので、違う学校の子とも仲良くなることができます。併設の図書館と行き来できるのもここだけの時間の過ごし方。
また、特に土日は中高生の利用もあり、ふだん出会うことのない年代のお兄さん・お姉さんと触れ合うことができるのも大きな特徴です。

「だれでも気軽に来てほしい。ひとりのように感じてしまう時も、ここにはやさしい先生もいるし、お友達もいるから。」
そう、すべての子どもたちと子育て中の方に届いてほしいと、児童センターは開かれています。

気仙沼児童センター

親子の遊び場・居場所とイベント

住所:宮城県気仙沼市笹が陣3-30

営業日:火曜日から土曜日・第1・3・5日曜日 9時から17時

※月曜日、第2・4日曜日、祝日、月曜日が祝日に当たるときの翌日の火曜日、

年末年始(12月29日から1月3日)は休み

※小学生のみで利用できる時間は4月~10月は16時30分まで、11月~3月は15時50分まで

(保護者が迎えに来る場合は冬期も16時30分まで)

※2023年5月9日から、3時間の利用時間の制限がなくなる予定です

☆フリースペースでの飲食が可能です

Webサイト:https://www.kesennuma.miyagi.jp/sec/s067/040/index.html

取材日
2022/11/17