乾物から拡がるおいしい愛情。無添加ふりかけづくりで子育ての笑顔を増やしたい

「自分で作る」だから楽しい無添加ふりかけワークショップ

子どもの健やかな成長に欠かせない毎日の食事。 毎日のことだからこそ、全然食べてくれない・好き嫌いが多い、など我が子との食事に悩み、奮闘しているご家庭も多いのではないでしょうか。そんな子育てママやパパにとって心強いアイテムのひとつである「ふりかけ」。ふりかけご飯ならば食べてくれる、という声もよく耳にします。 そんなふりかけを具材選びから子どもと一緒に楽しめるのが気仙沼市東新城にお店を構える「山長・小野寺商店」さんの「無添加ふりかけ作りワークショップ」。三陸産ワカメやかつお節など、良質な乾物を中心に無添加にこだわった約10種類から自分好みのふりかけを作ることができます。自分で作ったふりかけだといつもよりご飯が進むお子さんも多いのだとか。

五感で作る世界でひとつのマイふりかけ

“作る”と聞くとなんだか難しいイメージですが実はとても簡単で一つひとつの工程は五感を刺激するものばかり。女将の由美子さんが優しく丁寧に説明してくれるのも安心ですよ。 １、自分の“好き”を大切に。具材を選ぶ 容器を開けると磯の香りがすることに気付くでしょう。匂いを嗅いで、触って、じっと眺めて、食べてみる。素材の香りや食感、味を感じながら自分が“好きだな”と思う感覚を大切に4~6種類を選びます。 ２、選んだ具材をミキサーにかける 選んだ乾物はそれぞれミキサーにかけてお好みのサイズに細かくした後お椀の中で混ぜ合わせます。具材の組み合わせや大きさで味の変化を感じるのも新しい発見です。 ３、オリジナルパッケージを描く 保存袋にオリジナルのラベルを書いたら、世界でひとつだけの「無添加マイふりかけ」の完成です！ 体験は１時間ほどで料金は一袋約15グラムで500円。お財布に優しいのも子育て中には嬉しいポイントですね。体験は随時受け付けていて3日前までの要予約となります。

もっとシンプルに。“おいしい”を大切にしたい

山長小野寺商店は創業1945年、老舗の乾物屋さんです。ふりかけ作りのきっかけは女将の由美子さんがどうしたら子育て中のママやパパや子どもたちにお家でもっと乾物に親しんでもらえるだろう・・・と考えたことがきっかけなのだとか。 確かに、乾物が体に良いことは分かっていてもかつお節や昆布で出汁をとって食事を作るのは正直ハードルが高いのもまた事実・・・。 しかし由美子さんは“もっとシンプルで良い”と話してくれました。 「出汁をちゃんと取らなくても煮物にはちぎった昆布を入れるだけ、味噌汁にはかつお節を入れるだけでも素材の味はちゃんとする。忙しい子育て中は“しっかり”やらなくて良いの！ふりかけ作りをしながらワカメを食べて“まずい”という子もいるけれど、美味しい・まずいと感じる経験がとても大事。素材本来の味を子ども達に知ってほしい」と笑います。 子育て中の親であれば当たり前のように「我が子には安心・安全で栄養があるものを好き嫌いなくたくさん食べてほしい」と願ってしまう。しかしそんな願いとは裏腹に子どもたちだって一人の人間。嫌いなものだってその日の気分だってある。 わたしたちは子どもを愛するが故、ときに少し無理をして一食にたくさんの手間や時間を詰め込んでしまうけれど本当に大切なことは『食卓で一緒に笑顔になれること』なのかもしれない。 手作りのふりかけとご飯でお子さんと一緒に“おいしい”を感じてみてはいかがでしょうか。