子どもたちと本との出会いをつなぎたい
気仙沼図書館
気仙沼図書館は、市内の中心から気仙沼湾を望む高台の上にあります。2018年に建て直され、デザイン面の工夫から東北建築賞作品賞やキッズデザイン賞を受賞したきれいな建物。1階の児童図書エリアは、東日本大震災後にインドネシア政府からの寄付金を充てられ気仙沼市とインドネシアの友好の証として当時の大統領の名前を取って「ユドヨノ友好こども館」と名付けられました。児童センターとカフェが併設された、子育て世代に利用しやすい施設です。
本のたのしみ方を体験して
図書館では、人と本の出会いをつないで、生活の中に本が寄り添ってほしいと、いくつものアクションが行われています。
乳幼児のお子さんと一緒に出かけてほしいのが「おはなしたまご」。
月に一度、絵本や紙芝居の読み聞かせが届けられています。活動20周年を迎えた読み聞かせボランティア「おはなしほっとけーき」が協力。もちろん、赤ちゃんの様子を見ながら出入りOK。みんな赤ちゃんは泣くものと思っているので、気兼ねは要りません。事前の申し込みも不要です。
妊婦さんの参加も歓迎です。先輩ママと知り合って産後のイメージをもつきっかけになり、やさしい絵本の世界でプレママさんも癒されます。おなかのお子さんもきっと一緒に聞いているはず。
幼児から小学生向けの「おはなし広場」も毎月、小学1年生から4年生を対象にして市内のALTの先生が英語で絵本の読み聞かせやゲーム・歌などで遊んでくれる「トリとアリーシャのストーリータイム」も不定期で、それぞれ開催されています。
「おりがみあそび」も月に1回、「実験工作教室」も不定期で企画されていますよ。
また、ママサークルなど団体からの相談に応じてくれますのでおはなし会や図書館案内などを開催してもらうことも可能です。ぜひお友だちとご一緒に、親子で絵本の世界をたのしむ会を、企画してはいかがでしょうか。
本に出会ういくつのもチャンス
小さいお子さんと図書館に行っても、なかなか落ち着いて本を選べないというお悩みには、「ワクワクセット」「ハッピーセット」という年齢別の本の福袋が用意されています。図書館スタッフさんという本の目利きが選んだ本、「自分では選べない子どもの年齢に合った絵本に出会えた」と好評です。
お子さんがスタンプを押してもらうたのしみとともに、本に親しんでいけるのが「ブックラリー」。年度ごとに各年齢層のオススメの本が選書されていて、返却時にスタンプが押してもらえます。
イベントのないふだんの図書館にも、お子さんと本をたのしむためのしかけがいっぱいです。子どもが迷い込みたくなって、本を探すたのしみとわくわく感にあふれた棚のつくり。大人はかがまないと入れないコーナーや、本棚の間で隠れ家のようにひとりで落ち着いて本が読める場所もあります。
いろんなスペースが季節ごとのモチーフで飾られ、写真が撮れるブースもあります。
お子さんにオススメの本の相談などもカウンターで気軽に受けてもらえますよ。
本があなたに会いに行く
なかなかお子さんを連れて図書館まで行けないという方には、お近くの“ステーション”までバスで「移動図書館 おおぞら号」がやってきます。
一年に一度、期間限定とはなりますが、自宅まで本を届けてくれる「図書館宅配便」というアクションもありますよ。
これらのアクションは、図書館WebサイトやFacebookで告知されますので、チェックしてくださいね。
子どもたちに本や本を探すことを通して自分で情報を得る方法を知ってほしい。わからないことや困ったことが起きた時、どうすれば必要な情報を知ることができるのか、生まれた街を出て、ひとりで悩むようなことがあっても、対処できるようになってほしいと願いが、これらのたくさんのアクションの元になっています。
気仙沼図書館
読み聞かせイベント、本の福袋 and more!
住所:宮城県気仙沼市笹が陣3-30
営業日:火曜日から金曜日9時から19時、土曜日・日曜日9時から17時
※月曜日、第4木曜日、祝日、月曜日が祝日に当たるときの翌日の火曜日、
年末年始(12月29日から1月3日)、特別整理期間は休み
- 取材日
- 2022/11/11