島でゆったり子どもたちのやりたいことを
気仙沼市
大島児童館は、三陸自動車道(無料区間)の気仙沼中央インターから車で11分,気仙沼湾横断橋と気仙沼大島大橋のふたつの橋を渡った先にあります。
大島小学校の広い校庭や、窓の外に亀山が見えるお部屋などで自由に遊ぶことができますし、毎月乳幼児向け、小学生向けそれぞれに企画されたイベントもあります。
0歳から18歳未満まで、未就学児は保護者同伴で、小学生以上は子どもたちだけで遊びに来ることができます。
いつでもその子の“やりたい”ができるように
子どもたちの「やりたい」を大切に、いろんなことを体験させてあげたい。そう大島児童館の先生は言います。児童館にはおもちゃのほかに、身の回りのものを使って簡単な工作がすぐ作れるキットが用意されています。子どもたちがやりたいことがあったら、いつでもすぐできる状態にしておく工夫だそうです。
大島児童館のほかにない魅力は、敷地内にある大島小学校の広い校庭。小学校が休みの時は、校庭で自由に遊べます。「かけっこ」「砂遊び」「虫探し」など、思いっきり楽しむことが出来ます。その一角では野菜も育てていて、成長しすぎて食べられなくなったものは、野菜スタンプなどの工作に活かされたりもします。
屋内も、幼児向けのおもちゃがある児童クラブ室のほか、畳の部屋に座卓のある創作活動室、椅子と机のある図書室、卓球台のある集会・ボランティア室の4部屋が、靴を脱いだまま行き来できます。
幼児と一緒に来るお母さんたちも、ふっと息が抜ける空間を作りたい、とも考えられています。気軽にお母さん同士の情報交換ができたり、子育ての助けになるような情報が得られるよう、さりげなく目が配られています。
子どもたちの“今”に大島ならではの経験を
子どもたちの好奇心をくすぐるイベントも毎月企画されています。たとえば8月には、幼児がウォータープレイマットで遊んだり、小学生が木工教室で「八瀬・森の学校」の先生に教えてもらいながら、自分のつくりたいものを形にしていったり。
中でも人気で今年3回目になるのが、ウォークラリー。島中を歩いて、ところどころに仕掛けられたミッションをクリアしていきます。ゴールは『おかえりモネ』のラストシーンにもなった田中浜。いつも子どもたちが歩かないルートで自分の街を発見していきます。
コロナ禍で難しくなった行事も、今しかない子どもたちの経験の機会が失われないよう、さまざまな工夫がされています。たとえば、秋の芋煮会の開催が難しくなったので、飲食を伴わない「繭玉ならし」というお正月の行事に。これは、紅白の餅つきをして水木につけて、家に持ち帰って飾るもの。五穀豊穣と大漁祈願を願う、地域の伝統行事です。
このように、大島ならではの自然や文化やコミュニティを活かして、子どもたちにいろんな体験をさせてあげたい、と先生は話します。大人になっても、育った街で経験したことが、その子の中にきっと何かのかたちで残っていくのではないかと思いながら。
気仙沼市
大島児童館
==気仙沼市立大島児童館==
住所:気仙沼市高井40番地2
Tel:0226-28-2655
営業時間:午前9時から午後12時、午後1時から午後5時
※小学生以上が保護者なしで来る場合は午後4時30分まで
(土曜日と11月~3月は、午後4時まで)
定休日:日曜、月曜、祝日及び年末年始(12月29日から1月3日)、
月曜日が祝日の場合の火曜日
Webサイト:https://www.kesennuma.miyagi.jp/sec/s070/index.html
- 取材日
- 2022/08/23