このまちの子育てを応援したい!親子がつどえる場所を
葦の芽幼稚園 × 一般社団法人おりがみ
―近所にこどもの遊ぶ場所がない。
―同年代のお友達がいない。
―子育て情報がほしい。
葦の芽幼稚園では園舎を子育て親子の遊び場、交流の場として開放しています。
こどもが共に育ち合うお友達を見つけ、保護者が子育て仲間にであう場所でもあります。
幼稚園の園舎と園庭を子育て親子に開放
気仙沼市古町にある葦の芽幼稚園には、年少~年長児が通う本園舎の奥に自然木のぬくもりを感じる「こどものもり」園舎(満3歳児クラス用園舎)ときれいな芝生の園庭が広がっています。現在、葦の芽幼稚園では市内の子育て支援団体「一般社団法人おりがみ」と協働し、この園舎を就園前の親子の遊び場として開放する活動を行っています。利用は事前登録制で、登録親子は週1回(A,B,Cと3コースに分けて運営)、10:00~11:30の間、こどものもり園舎や園庭で自由に遊ぶことができます。現在は50組程度の親子の登録があり、同年代の子供達同士がのびのび育ち合う場、保護者同士の交流や情報交換の場にもなっています。
このまちの子育てを応援したい!!共通の想いをカタチに
今回お話しをうかがったのは、葦の芽幼稚園の教務主任熊谷節子先生(以下、節子先生)と、こちらの園に3人のお子さんを通わせていたママであり、気仙沼市で出張託児やこども食堂を運営する「一般社団法人おりがみ」の代表でもある半沢裕子さん(以下、半沢さん)です。お二人は「気仙沼の子育て世代を応援したい!」「安心して子供を産み育てられるまちにしたい!」という強い想いを共有し、この事業を行っていると話します。
幼稚園の園舎を未就園児親子に開放するに至った経緯をうかがったところ、「もともと、こどものもり園舎は震災で大きな被害を受けた姉妹園に通う園児受け入れの為、ユニセフさんからの寄付で建設いただいたもの。姉妹園は自力で復旧させることができたので、こちらの建物は満3歳児保育だけでなく、広く気仙沼の子育て親子の為に利用していきたいという想いがあり、園児以外の親子への開放をはじめました。」と節子先生。そんな中、当時こどもたちを園に通わせながら子育て支援の活動をしていた半沢さんと賛同したメンバーがボランティアで利用親子の見守りのお手伝いを申し出たといいます。「ここはこども同士の交流だけでなく、親同士の交流や情報収集の場にもなっていました。保育士ではない現役のママスタッフが運営を手伝うことにより、まちのお買い物情報や病院情報、悩み相談などなど、子育て親子の生活にリアルに寄り添った受け入れができるというメリットもあると思います。」と半沢さんは話します。
その後、半沢さんたちの団体は「一般社団法人おりがみ」として子育て支援員の資格を有するスタッフが本格的に託児事業を始めたため、正式にこどものもり事業のスタッフとして園から委託される現在の形になったということです。
「やろう!やってみよう!!」新しいことも柔軟に取り入れ子育て親子に寄り添っていきたい
情報交換をしているのは利用親子だけではありません。「ベビーマッサージや親子ワークショップもやりたい」と節子先生が相談すると、半沢さんたちの知り合いの講師の先生を紹介したり、逆に「今のお母さんたちはこんな事で悩んでいる」と半沢さんたちが幼稚園側に相談すると一緒になって解決策を考えたり。固定概念にとらわれず、幼稚園と民間団体がつながり、協働する事で、新しいアイデアが浮かんだり、改善策が見えることもあるといいます。
「とにかく、やろう!やってみよう!!」と
面白がりながらポジティブに新しい事を取り入れる姿勢を
失わないように、今の子育て親子に寄り添っていきたいと話すお二人の笑顔は「気仙沼の子育て環境をよりよくしていきたい」という共通の想いにあふれていました。
利用登録は気仙沼近郊の親子ならどなたでも可能です。葦の芽幼稚園に入園せず、そのまま他の幼稚園や保育所へ通うお子様もたくさんいらっしゃるそうです。親子の遊び場に困っている方、こどもと同年代のお友達を見つけたい方、情報共有の場が欲しい方、まずはお気軽におでかけください!
葦の芽幼稚園 × 一般社団法人おりがみ
就園前の親子の遊び場「こどものもり」
==葦の芽幼稚園==
住所:〒988-0077 気仙沼市古町3-5-8
Tel:0226-24-0583
開放日:月曜、火曜、水曜(事前登録制、利用日はコース毎に固定)
開放時間:10:00~11:30
設備:幼稚園園舎のため、子供向け設備は完備
HP:http://ashinome.com/
- 取材日
- 2022/09/12