ミカタのアクション

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パパママ教室

産後の赤ちゃんとの生活をイメージ

気仙沼市 保健福祉部 健康増進課

気仙沼市では、赤ちゃんを迎えられる妊婦さんと家族を対象に、市民健康管理センター「すこやか」でパパママ教室を開いています。

3ヶ月に1回の年4回、同じ内容で開催されています。

 2時間ほどの教室で、はじめにおなかの中で命が芽生えてからお産までのしくみを学び、赤ちゃんの抱っこ・おむつ替え・着替え・沐浴などのお世話を体験します。パパが実際の赤ちゃんと同じ重さをおなかに感じて動いてみる妊婦体験もあります。

赤ちゃんのお世話や、妊婦さんの気持ちを実感

2022年9月現在は、新型コロナウィルスの感染防止策の観点から、定員10組の人数制限がされており、満員になることもあります。年々パパの参加率は上がってきていて、現在はほとんどのパパが一緒に参加しているとのこと。もちろん、ひとりでも参加しやすいですし、おばあちゃんと一緒の方もいます。はじめての出産・子育ての方が多いですが、2人目を迎えるにあたって、パパや家族に赤ちゃんのお世話を知ってほしいという人もいます。

 パパの妊婦体験では、教室に参加の間妊婦ジャケットを身につけていてもらい、洗濯物を干したり、靴下を履いたりといった日常の動きがどんなに大変か、実感してもらうそうです。パパからは「妊婦さんの大変さがわかった。もっと協力してあげたい。」といった感想が、おばあちゃんからは「自分の時代にもこういったものがあれば」という声が聞かれます。

赤ちゃんのお世話体験では、新生児の人形を使って、抱っこ・おむつ替え・着替え・沐浴などの体験ができるので、産後の赤ちゃんとの生活を具体的に描けることが、はじめての子育ての大きなミカタになってくれますよね。

線でつながるように、ママたちに関わっていきたい

コロナ禍ではじまった「オンライン子育て相談」では、保健師さんや看護師さん、栄養士さん、歯科衛生士さんに、妊娠中の悩みに答えてもらえます。出産後は赤ちゃんを連れて発育や授乳、離乳食や歯の相談ができる、「子育て相談」の機会もあります。母子健康手帳の交付時やパパママ教室など,妊娠期からスタッフと会っているので、顔なじみのスタッフがいることがママにとっても相談しやすいポイント。保健師さんたちも、子育て支援が点での関わりではなく、切れ目のない繋がりで応援できるよう,ママたちに関わっていきたいと話してくれました。

妊娠期から子育てのどの段階でもママを応援できるように、近年市の支援策がどんどん増えています。

2022年から子育てパパママ応援講座がはじまり、妊娠期からの健康づくりのためのパパママCooking 教室や、地元のフィットネス講師を招いての産後ママのリフレッシュ教室などが開催されています。

 また、気仙沼市は妊娠期から、妊婦自身と生まれてくるお子さんの歯の健康に取り組んでいます。以前は年に4回の日にちの決まった集団健診でしたが、昨年度から妊婦さんの体調の良い時期に合わせて受診できる個別での歯科健診に変わりました。出産後の産婦健診も助成がされています。

 これらは、気仙沼を子育てにやさしいまちにしたい、という想いが行政の共通認識になっていて、官民の話し合いの結果も踏まえて、年々改善されていっていることだそうです。

 母子健康手帳の交付時に、パパママ教室をはじめとする市の子育て支援サービスの情報がもらえますので、ぜひ上手に活用して今だけの妊娠期をよりハッピーに過ごしてくださいね。

気仙沼市 保健福祉部 健康増進課

パパママ教室

住所:気仙沼市東新城二丁目2-1 市民健康管理センター「すこやか」

営業日:月曜日~金曜日(祝日と年末年始を除く)

営業時間:8時30分から17時15分まで

Tel:0226-21-1212

Web:https://www.kesennuma.miyagi.jp/kosodate/k002/010/010/020/040/20200301143753.html

取材日
2022/08/30